余市ワイナリー訪問記(2)
ラン・セッカ
今年で4年目を迎える「余市町感謝祭」。
2023年も、余市町のワイン産業そして余市町というまちを応援してくださっている寄附者のみなさまへ感謝の気持ちを込めて素晴らしいワインセットをご用意いたします。
「余市町のために」と、ご協力いただく、造り手のみなさんからお話を伺いました。
健康なブドウを作ることが良いワインを造る基盤
「畑で気を付けてることは、健康なブドウ作ることです。 ボトル1本をだいたい3,000円前後で売りたいとは思ってるので、収量を多くするつもりでブドウの木を作っています。」と、笠(りゅう)さん。
仁木町出身の笠さんは、2015年に余市町に移住。2020年にワイナリーを開設しました。
「栽培方法は大きく言うと自然派です。植物の自然のバランスを崩さないように、本来持ってる力があるので、そこを信じて色々手助けをする。その枠を超えちゃったら色々手を下さなきゃいけない場合はあると思っています。」
ワイン造りの面白いと感じているところは、農家の子ならではの視点
もともとアスリートだった笠さん、ワイン造りの魅力を尋ねると「自分の畑で収穫した果物はそのままテーブルに出せるけど、それをひと工夫して、ワインいう自分の商品にできるのが面白いと感じたのかな。美味しかったですよ、と言われたらうれしい。自分のうれしさのためにやっています。」
ワインに対する想いはとても真摯です。
「いろんな幸せに貢献できれば。食卓にちょっと花を添えるじゃないですけど、青いバラを作る必要はないと思ってます。 普通の赤いバラでも、ランセッカさんのバラは綺麗だよねと言ってもらえたらいい。 嗜好品なので、いろんな評価もありますけどね。」とも。
まずは10年続けること
畑は8年目、醸造は5年を迎えるラン・セッカさん。
2016〜2017年にはドメーヌ タカヒコの曽我さんのもとで勉強し、 現在は自身の畑で色々なトライアルを経て、経験値を蓄積し続けています。
「まずは10年続けることですね。10年ぐらいやると大体まとまるというか、方向性が見えてくる。経営面も大事ですが、ワイン造りを10年続けて、たくさんの人に知ってもらうというのが第一段階だと思っています。」
近年の北海道の気候についても「テーマとしては温暖化ですね。2021年もでしたが、今年も非常に暑くて果実感が欲しいならカルフォルニアに行けばいいじゃないって感じになっちゃう。余市らしさっていうものと今後どうやってバランスを取っていくのかが課題です。」
ワイン生産者のご紹介
「余市町感謝祭 2023」は2023年11月23日(木祝)より開催します。
情報公開まで今しばらくお待ちください。