サクランボの収穫が始まっています。
豊作を助ける「マメコバチ」の話。
- サクランボ
7月に入り、余市町ではサクランボの収穫時期を迎えています。
サクランボは、同じ品種や近縁種の花粉では受粉できないことをご存知ですか? そのため、必ず他の品種のサクランボを混ぜて植えなければなりません。
そんなサクランボの受粉を助け、豊作に導く小さな立役者が「マメコバチ」です。
学名は「コツノツツハナバチ(小角筒花蜂)」といいますが、マメコバチ(豆粉蜂)の愛称で親しまれています。
西洋ミツバチよりも一回り小さいのですが、低い気温でも活動するのが特徴。サクランボの開花時期の不安定な気温や天候でもきっちり仕事をこなす働き者です。余市町ではマメコバチを導入するサクランボ農家さんが増えているそうです。
東谷農園の東谷さんが手に持つのが、マメコバチの巣になるヨシの茎の束。
マメコバチはストロー状に空いた細長い穴に花粉を運んで花粉塊を作り、卵を産みつけます。その中でさなぎのまま冬を越し、春暖かくなるとヨシから野外へ飛び立ちます。
西洋ミツバチは養蜂家さんが巣箱を設置してくれますが、マメコバチは農家さんが毎春に園内に巣を設置し、また何年かごとに巣の更新を必要など、管理や増殖に手間がかかります。
真っ赤に実るサクランボのためには、日々の果樹の管理だけではなく、マメコバチの管理も必要なのですね。
そのおかげで、2022年の余市産サクランボの収穫量は順調のようです。
ふるさと納税返礼品<サクランボ>について
良質なサクランボを確実にお届けするためにも、事前予約とさせていただいております。
2023年の夏にお届けするサクランボは、2022年秋ころ~2023年6月上旬まで予約を受け付ける予定です。