アジア最大級のブルーベリー園をリポート
一粒ずつ手摘みで収穫!
余市町に日本最大級のブルーベリー農園「アイケイファーム余市」があります。その面積は東京ドーム3個分にも相当し、アジア最大級という噂も!
8月の最盛期、農園にお邪魔したレポートをお届けします。
余市町の市街地からほど近い場所に広がるアイケイファーム余市の畑。近づいてみるとありました、大粒のブルーベリーが! たわわに実ったブルーベリーの重さで枝がしなって見えるほどです。
収穫はすべて手作業で行います。腰をかがめ、両手でブルーベリーの実をそっと包み込むようにして、完熟したものだけを一粒ずつ親指で摘み取っていきます。丁寧に優しく、でもスピーディーに。見事な仕事ぶりに見入ってしまいます。
ところで、ブルーベリーの実を覆う白っぽい色は、ブルーム(果粉)と呼ばれる鮮度の証。ブルーベリーが自らを乾燥から守るために分泌するので、ブルーベリーの品質にとても重要な役割を担っているそうです。
収穫したブルーベリーを試食させてもらうと、とてもジューシー! 甘味と酸味とのバランスがちょうど良く、食べる手が止まりません。
おいしいブルーベリーを栽培するポイントをうかがうと、「たっぷり愛情を注ぐことです」と、アイケイファーム余市のマネージャー・杠(ゆずりは)繁さん。
ブルーベリーが気持ちよく育つように、まめに除草をしたり、必要なタイミングを見て肥料や水を与えたりと、細やかに管理をしています。
冬は雪が1m以上降り積もる余市ですが、樹や枝が雪の重みで折れないようにロープで1本ずつ養生するそうです。その数、約3万5000本! 気が遠くなる本数です。やはり愛情がなければできない仕事ですね。
アイケイファーム余市は、カナダ最大規模のブルーベリー栽培会社「Silver Valley Farms」の栽培技術を導入しています。
その栽培ノウハウを生かし、日本でおいしいブルーベリーを栽培するため、全国で農地を探し、最終的に余市に農園を開くことを決めたそうです。
「土壌の良さ、必要な積算温度、昼夜の寒暖差が大きいことが決め手になりました」。
農園の地図を見ると、エリアごとに「藤井北」「佐藤南東」など名前が付いていますが、これは農地を譲ってくれた方々の苗字。先代の所有者へのリスペクトが感じられます。
アイケイファーム余市では、9品種のブルーベリーを栽培。2022年は30t弱ものブルーベリーを収穫予定だといいます。
その多くが全国の大手スーパーに出荷されますが、ふるさと納税でも生のブルーベリーを夏限定でお届けしています。しかも、その時々で一番良い状態のブルーベリーを 2種類発送。ブルーベリーは品種の食べ比べを楽しめる機会が少ないので、おすすめの返礼品です!
2022年度の受付は残念ながら締め切っていますが、2023年夏にお届けする分の予約が始まりましたら、あらためてご案内します。お楽しみに!