余市ワイナリー訪問記(12)
安藝農園
今年で4年目を迎える「余市町感謝祭」。
2023年も、余市町のワイン産業そして余市町というまちを応援してくださっている寄附者のみなさまへ感謝の気持ちを込めて素晴らしいワインセットをご用意いたします。
「余市町のために」と、ご協力いただく、造り手のみなさんからお話を伺いました。
脈々と受け継がれるブドウ栽培への想い
「良いブドウじゃないと良いワインはできない」と語る5代目の慎一さん。
40年以上前に余市でワイン用ブドウの栽培を手掛けた、まさに余市町のワインの歴史を知る一人です。
現在も様々なワイン用ブドウを栽培しており、8~9割は近隣ワイナリーに出荷しています。
20年ほど前から化学肥料の使用をやめ、今ではほぼ有機肥料に切り替えたという安藝農園。「農薬などを使わず、自然の中で自然に育てる」ことで、高品質なブドウを作り続けています。
6代目の元伸さんは、慎一さんの経験と技術を学び、来年から受け継ぐ予定です。
先代たちが守ってきたものを大切に続けながら、自分らしい安藝農園をと考えています。
「自分たちの作ったブドウが価値あるものなんだと、ワイナリーの方が教えてくれた。だからこそ、自社でできるようになったら面白いなって思います」と、いつか自社ワイナリーで自家栽培ブドウを使ったワインを作れたらと語ってくれました。