余市ワイナリー訪問記(16)
じきの畑
今年で4年目を迎える「余市町感謝祭」。
2023年も、余市町のワイン産業そして余市町というまちを応援してくださっている寄附者のみなさまへ感謝の気持ちを込めて素晴らしいワインセットをご用意いたします。
「余市町のために」と、ご協力いただく、造り手のみなさんからお話を伺いました。
ブドウも、ワインも、自然のままにつくる
村田さんがワイン醸造の世界へのめり込んだきっかけは、余市町のワイン生産者たちとの出会い。
彼らのライフスタイルや、「肩肘張らずに飲める」ワインの本質に触れたことで、「ドップリとこの世界に浸かってしまったって感じですね」と笑う。
「環境に負荷をかけない生き方をしたい」という自身の想いから、醸造で使うのは自園で採れたJAS有機のブドウのみ。ブドウが収穫できるようになってからは、毎冬2ヶ月間住み込みで岩見沢10Rワイナリーさんで醸造を学んでいます。
「10Rワイナリーのブルースさんの考え方や生き方に共感しています。最低でも10年間は修行を続けたいと考えています。」と話す村田さん。
畑に強制させず、自然にできたブドウを使うこと。「化学的なもので整えたら、それは工業製品と同じ」と村田さんは語ります。自分のやりたいことに忠実であることにこだわり、自然の流れに逆らわないワイン作りを目指しています。
北海道でグリューナー・フェルトリーナ
好きなブドウ品種は「グリューナー・フェルトリーナ」。余市で実績のあるツヴァイと同じオーストリアの品種です。
もともと村田さんが大好きな品種で、冷涼な地域では瑞々しく綺麗な酸が特徴として表れるため、余市でなら十分にやれる可能性を感じたそう。
酸化熟成を少し進めたようなニュアンスを持つワインを単一品種で表現したいと思っています。